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7/5に広島県三原市の中央森林公園で行われた「JBCF 広島三原ロードレース」に参加してきました!
コースは強烈なアップダウンのある中央森林公園を4周する約50kmのレースです。中央森林公園は、高速でテクニカルなダウンヒルと、10%超えの短い登坂が特徴的なコースです。
以前走った感触から、下りが遅い自分には向いていないコースだなと分析しており、「登りで集団前方に位置取り、下りは前を引かない」というルールを決めて臨みました。
エントリーはちょうど100人で、テクニカルなダウンヒルでは一列棒状が予想されます。集団最後尾では非常に不利な展開になることは間違いありませんでした。しかし、ローリング時に前に上がれず、最後尾の中継カメラに映るほどでした。無理なリスクはしてもしょうがないので、落ち着いてプランを組み立て直しながら走りました。
最後尾なので中切れの選手も多くいます。この選手は追いつくだろう、この選手は厳しそうなど、雰囲気を感じ取っていきます。
動きのないまま、というよりは最後尾だったので見えなかっただけかもしれませんが、最終ラップに突入です。ずっと最後尾にいたのですが、気づくと集団は40人ほどまで減っていました。先導バイクを見る限り逃げは無く、ここが先頭のようです。
40人ほどまで減れば集団先頭が見える位置でレースが可能です。どういう展開にしようか、ひたすら考えながらダウンヒルを終えます。この時点でチームメイトは自分含め2名でした。

逃げのないまま勝負所の三段坂まで来ます。ここは勾配が12%ほどあり、自分の得意な区間でした。自分としてはスプリントのできるチームメイトのために、この集団の人数を減らすことが一番の仕事だと考えました。
「ここで集団を破壊する」という決意を固め、最後尾からアタックを仕掛けます。数秒のタイムギャップを生み出すことができましたが、さすがに終盤ということもあって逃げは容認してくれず、その後の勾配が緩んだタイミングで吸収されました。自分としてもそのまま逃げるつもりは無く、集団の人数を減らせれば仕事は完了です。実際、ここで10名ほどを減らすことに成功していました。
その後は集団スプリントに備え各自が足をためます。チームメイトは最終コーナーで入賞圏内の位置。自分は最後尾から見守ります。
しかし、最終コーナー出口の先頭付近で落車があり、チームメイト含め10人ほどが足止めを強いられました。必死にモガくも順位はチームメイトが25位、自分は26位でした。
勝てる感覚を味わっただけに非常に悔しい結果ではありますが、この感覚を大切にし、必ず次に繋げていきます。
順位だけではわからないドラマがあるのも、ロードレースの魅力です。
自分のレースレポートを通じて、少しでもロードレースの面白さが伝われば幸いです。